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2011年05月 アーカイブ

ミケネ文明の発見 4

エーゲ海の周辺幾は、地形も気候も似ています。


小アジアの西岸地帯は、背後の広大な中央高地によって、またギリシア半島は山脈によって、大陸内部との日常交通は阻まれています。


これに反して、エーゲ海側は海岸線が発達していて港をえるのに不自由はありません。


それでエーゲ海の周辺地域は海にむかって開かれています。


エーゲ海の南の境はクレタ島ですが、この島についても同じです。


しかもこの海は多島海の別名があるように、多くの島が点々と散っていますから、初歩の航海にも容易です。


いったい海といえば、交通の妨げになる場合が多いですが、ここでは周辺地域を結びつける働きをしています。


エーゲ海は古代の航海術の揺り篭であり、訓練場でした。


そしてこの海上の道こそは、エーゲ世界の繁栄の道だったのです。


エーゲ世界は地形と気候に共通性をもっています。


地方差はあるけれども、概して山が海の近くに迫って山地が多く、平野は小さいのです。


しかも雨が少ないから地味がやせています。


それでエーゲ世界は、古代東方やインダス流域のように、農耕による収穫を輸出して富を蓄積することはできません。


ところがこの貧弱なエーゲ世界にも有利な生業が興ってきました。


雨が少なく多熱で砂地がちの地域によく育つのがオリーヴとブドーです。


これらから作る油と酒は余分にできます。


この余剰物資を輸出して他の物資と交換すれば、富がえられます。

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