ヤミ米業者 vs. 農協 その4
張り込みから13日目の10月10日未明。
とうとう細山商店側は強行突破の挙に出ました。
午前2時半頃、約30人のグループがトラックなどに分乗して倉庫前に登場。
監視中の職員員4人が乗ったライトバンを持ち上げて、倉庫わきまで移動させ、倉庫内に大型トラック3台を乗り入れました。
そして、大量の米袋を積み込むと、制止する職員を振りきって、次々と走り出していったのです。
現場には、通報を受けた警察官が駆けつけますが、暴力行為などがあったわけではなく、何もせずに引き揚げていきました。
結局、食糧事務所の懸命な努力は徒労に終わったのです。
食糧事務所は、食糧管理法にもとづく立ち入り調査権を持っています。
しかし実際は、具体的な証拠がない限り、強制調査には踏みきれないのです。
ヤミ米が広く流通し、食管法がすっかり形骸化しているという現実があるからです。